塗装による、木材の見た目について研究しております。
漆や保護塗料などを塗ったとき、少し木材の色が暗くなることがあります。
一般的に”濡れ色”と呼ばれるものです。
無塗装の木材の机に、濡れたコップを置くと、水に濡れて黒っぽくなったり、皆さんも経験あると思います。
当研究室では、この変色のメカニズムについて検討しました。
無塗装木材では、木材の細胞壁と中の空隙に存在する空気との屈折率の異なりから、
可視光が反射し、白っぽく見えます。
しかし、塗装により塗料が木材内部に浸透することにより、
木材内部の可視光反射界面が減少し、結果として、可視光透過性が上がり、反射率が下がることで、
木材が黒っぽくなるというものです。
詳細については、下記↓の論文を参考ください。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/col.22649
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