森林資源利用システムWOOD SCIENCE AND TECHNOLOGY
森林資源利用システム

塗装による木材の見た目変化

塗装による、木材の見た目について研究しております。

漆や保護塗料などを塗ったとき、少し木材の色が暗くなることがあります。

一般的に”濡れ色”と呼ばれるものです。

無塗装の木材の机に、濡れたコップを置くと、水に濡れて黒っぽくなったり、皆さんも経験あると思います。

当研究室では、この変色のメカニズムについて検討しました。

無塗装木材では、木材の細胞壁と中の空隙に存在する空気との屈折率の異なりから、

可視光が反射し、白っぽく見えます。

しかし、塗装により塗料が木材内部に浸透することにより、

木材内部の可視光反射界面が減少し、結果として、可視光透過性が上がり、反射率が下がることで、

木材が黒っぽくなるというものです。

詳細については、下記↓の論文を参考ください。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/col.22649

posted at 2021.5.10
  • 就職・進路情報
  • 受験生向け情報
PAGE TOP