2024-2025冬に皆伐した演習林の現場では、保持林業を取り入れてみました。 ざっくり説明すると、皆伐の際の環境変化による生物への影響を抑えるために、 日本ではすでに生えていた広葉樹10本/haを残すという方法で実施しています。 ※詳しく知りたい方にはこちらの新刊をおススメ! 実証実験・保持林業: 広葉樹を残して生き物を守る/山浦悠一・山中聡編著/築地書館/2025 欧米で発展し、法制度にまで浸透しているretention forestryです。 この春、3年生と鹿防除柵を設置する実習を行い、その後植林をしました。 「森林の施業のことが勉強したい」という学生が来たので、 研究分野は違いますが、いちおう森林施業研究会の会員として放ってはおけないと いま、演習林の保持林業の現場で、どういった広葉樹が何本残ったのか広葉樹の毎木調査をしています。 ホントに研究分野が違うし、人生でこんな40度越えの斜面登るなんて思ってもいなかった。 日本での保持林業の研究蓄積は北海道を中心としたもので、本州以南ではなかなか現場もないというところで 四国では高知県に続いて、愛媛大学でやってみたので、コツコツデータを蓄積して、 10年後ぐらいに議論に活かせるといいなーという気の長い話です。
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