クスノキは校庭、河川敷や公園など、いろんなところに植栽されており、皆さんも一度は目にされたことがあると思います。クスノキは有史前帰化植物と言われており、遙か昔に日本に持ち込まれた帰化植物であると考えられています。愛媛県の神社にはクスノキの大木が多く見られますが、これらはいったいどこからやってきたのでしょうか。私たちはクスノキのDNAを分析することによって、その起源を探る研究を行っています。
発酵によってアルコールを生成する酵母は、古くから食品の加工に利用されてきました。野外でもいろいろな種類の酵母が見つかりますが、それらは生態系の中でどのような役割を担っているのでしょうか。そこで、私たちは森林生態系における酵母群集を野外観察やDNA分析によって調べることで、それらの多様性や進化について研究しています。
異なる生物種間でも交配することがあります。種間雑種は生息域の断片化や環境変動によって促進されると指摘する研究者もいます。私たちは、種間交雑が促進される環境条件や種多様性の創出に果たす役割などを研究しています。
熱帯樹木は非常に多くの種が少しずつハビタットを変えることによって、多種共存を可能にしていると考えられています。このようなハビタットの分化は、熱帯樹木の多様性創出・維持機構にどの程度重要なのでしょうか。私たちは東南アジア熱帯にある長期大規模生態研究サイトを利用して、熱帯林の高い種多様性を説明するための生態学的要因と歴史的要因について研究しています。
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